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大阪梅田駅/大阪駅は災害時にどうなってしまうのか?

2019年10月

大阪梅田駅や大阪駅を普段利用している多くの人が少なからず気にかけていることではないでしょうか。特に、近い将来起こると言われている「南海トラフ巨大地震」の際に大阪の心臓部・大阪梅田駅周辺はどうなってしまうのか。未来を正確に予測することは残念ながらできません。しかし、過去を検証して備えることなら私たちにもできます。昨年発生した「大阪府北部地震」の際に大阪梅田駅/大阪駅はどのような状況に陥ったのか、そして復旧に向けてどんな対応が行われたのかを検証し、「これから」への教訓につなげましょう。

第1章 大阪北部地震発生 その時

2018年6月18日7時58分頃、平日の朝、通勤ラッシュがピークを迎える時間帯に、大阪府北部を震源とした大阪府北部地震(マグニチュード6.1、最大震度6弱(大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市))が発生、大阪駅・大阪梅田駅を中心とするJR西日本、阪急電鉄、阪神電気鉄道では、走行中の列車が緊急停止し、一部の鉄道では、駅間途中に長時間停車した列車があったほか、阪急茨木市駅やJR高槻駅などの駅舎、大阪と京都の間の線路の一部などに被害をもたらし、多数の通勤・通学する人々に影響を及ぼしました。現場では、厳しい対応判断が求められる状況に陥りつつも、各社各所がそれぞれ対応マニュアルに基づいて冷静に対応し、鉄道利用者の安全確保と早期復旧を目指しました。

  • JR高槻駅 コンコース部照明脱落の写真
  • 阪急南茨木駅 駅内エスカレーター付近での破損

第2章 復旧に向けて

阪急電鉄では、駅間走行中に停止した列車から乗客を最寄り駅へ案内するべく、普段から行っている訓練どおりに、座席シートを使用した安全な避難誘導が行われました。また阪神電気鉄道では、東日本大震災以降に見直された規程のもと、走行中の列車は安全確認の上、ほぼすべての列車を最寄り駅に到着させ、乗客を無事避難させました。
一方で、災害の影響は発生当日にとどまらず、特に、JR西日本では、一部区間で線路設備に継続的に残り続けました。区間によっては徐行運転を災害一ヶ月後まで実施、線路を震災前の状態に戻すべく、人力による補修・整備作業が連夜にわたって実施されました。
各社それぞれに災害の影響が異なる中、日ごろの訓練・マニュアルなどの経験の蓄積を活かした復旧作業が進められました。

  • 座席シートを使った阪急電鉄の避難誘導
  • JR京都線 徐行区間に対する復旧作業の様子

第3章 復旧後 これからの災害に備えて

こうした災害の経験を踏まえ、利用者へのスムーズな案内・情報発信が進められるよう、取り組みの見直しも進められました。JR西日本では大阪府北部地震と同規模の地震を想定した、お客様に対する降車・誘導のほか、運転再開に至るまでの訓練実施を進めています。また、阪急電鉄や阪神電気鉄道では、ホームページにアクセスが集中してつながりにくい状態になったことから設備増強を行いました。さらに、阪神電気鉄道では運行情報専用の公式Twitterアカウントを開設しており、今後もより一層スピード感を持って、鉄道利用者を目的地まで安全にお運びするべく、各社それぞれに対策が進められています。

  • 災害を想定した訓練の様子
  • 阪神電気鉄道の運行情報専用の公式Twitter

第4章 今後想定される南海トラフ巨大地震に備えて

大阪府北部地震は、規模がそれほど大きくなく、発生が6月18日と初夏の時期だったこともあり最悪の状況は回避できたとはいえ、梅田周辺で多数の鉄道利用者が被災し、多くの帰宅困難者が発生、一部の鉄道では夕方まで運転再開に時間を要しました。近い将来発生すると言われている南海トラフ巨大地震の際には、津波襲来も含め、もっと大きな被害が発生する可能性が指摘されています。また、真夏や真冬といったコンディションの悪い時期に発災するかもしれません。そして、鉄道の復旧はその被害規模によって相当な時間を要すると考えられます。そんな場合を想定してあらかじめ梅田周辺の避難場所を確認しておくことが大切です。また、地震の時と津波の時では避難場所が異なりますので、その点にも留意し確認しておくことをおすすめします。さらに、大阪府北部地震など災害時は多くの人たちがLINEなどSNSを使って安否確認や業務連絡を行ったと言われています。いざという時に備えてSNSで家族グループを作っておくこともとても有効です。

梅田地区エリアマネジメント
実践連絡会メンバー

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