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2023年度 梅田防災スクラムの日 開催レポート

2024年9月

梅田地区エリアマネジメント実践連絡会では、「いざという時その場にいる人同士で助け合える、みんながみんなを守るまち梅田」を目指し、梅田地区の来街者の防災力向上を企図した防災啓発イベント「梅田防災スクラムの日」を開催しました。当連絡会の防災啓発活動「梅田防災スクラム」における初の来街者向けのイベントとなった「梅田防災スクラムの日」には、大阪府内を中心に防災教育・防災啓発に取り組む団体が一堂に会しました。
災害が起きる『前』から準備しておくことが大切なトイレ対策や非常食の備えを伝えるブース、『いざ』梅田で被災した時のために身につけておきたい避難行動や応急手当を学ぶことができるブース、発災時にまずは命を守るための自宅の耐震補強の重要性や家具の転倒防止対策を学ぶことができるブースなど、多岐にわたるプログラムが軒を連ね、来場いただいた約1700人の方に防災・減災に役立つ情報をお届けしました。
また、会場中央のステージでは、NHKの工作番組「つくってあそぼ」でお馴染みのワクワクさんと一緒に「新聞紙でコップをつくろう」「ゴミ袋で防寒ベストをつくろう」の防災工作教室を開催。各回立ち見が出るほど多くの方に関心を持っていただき、身の回りの日用品を使って災害時に役立つアイテムを創意工夫してつくる力の重要性を発信しました。
さらに、同日開催された株式会社良品計画 主催の「いつものもしもCARAVAN大阪」とも連携し、ナレッジプラザの会場内のみならず、無印良品店内に訪れた多くの方々にも防災啓発ができました。

【実施概要】
日 時:2024年3月10日(日)11:00-17:00
会 場:グランフロント大阪 北館1Fナレッジプラザ
主 催:梅田地区エリアマネジメント実践連絡会
企画協力:NPO法人プラス・アーツ
協力:株式会社良品計画、川上産業株式会社、ヤマトエスロン株式会社、大阪ガスネットワーク株式会社、株式会社UACJ、損害保険ジャパン株式会社、日本たばこ産業株式会社、大東建託株式会社、アサヒグループ食品株式会社、大阪府、大阪市
来場者数:約1700名
各ブース体験数(合計):約3000名

各出展ブースの様子

1.株式会社良品計画

【水タンク/防災スリッパワークショップ】
【整理収納講座~防災編~】
https://www.muji.com/jp/ja/special-feature/other/itsumomoshimo/articles/osaka/2024/

2.川上産業株式会社

【プチプチポンチョワークショップ】
https://www.putiputi.co.jp/bosai

3.ヤマトエスロン株式会社

【お口と防災クイズで災害時のオーラルケアの大切さを学ぼう】
https://yamato-esulon.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/yamatoeslon_CSRreport2023.pdf#page=4

4.大阪ガスネットワーク株式会社

【考える防災教室「ガス管で万華鏡を作ろう」】
https://network.osakagas.co.jp/effort/bousai/

5.株式会社UACJ

【アルミホイルワークショップ】
https://www.uacj.co.jp/enlightenment_foil/

6.損害保険ジャパン株式会社

【防災ジャパンダプロジェクト「水害きせかえゲーム」】
https://www.sompo-japan.co.jp/csr/environment/eco/bousai/

7.日本たばこ産業株式会社

【防災喫煙所 イツモモシモステーション】

8.大東建託株式会社

【災害時のトイレ対策を学ぼうサバイバルトイレ】
https://www.kentaku.co.jp/bokulab/content/

9.アサヒグループ食品株式会社

【フリーズドライ食品で「ながら備蓄」!】
https://www.amanofd.jp/amano/shop/special.html?fkey=rollingstock

10.大阪府(大阪建築物震災対策推進協議会)・大阪市・NPO法人プラス・アーツ

【耐震補強&家具転倒防止について学ぼう】
https://www.osaka-suishinkyo.jp/
https://www.city.osaka.lg.jp/toshiseibi/page/0000256544.html

11.梅田地区エリアマネジメント実践連絡会

【梅田で被災した時に役に立つ知恵や技を学ぼう】

12.NPO法人プラス・アーツ

【防災工作】

<ワクワクさんの防災親子教室>

株式会社NHKエンタープライズ
【新聞紙でコップをつくろう / ゴミ袋で防寒ベストをつくろう】

<同時開催イベント>

株式会社良品計画「いつものもしもCARAVAN大阪」

日 時:2024年3月10日(日)11:00~17:00
会 場:無印良品 グランフロント大阪北館 2階から4階
主 催:株式会社良品計画
協 力:独立行政法人都市再生機構、MUJI HOUSE、株式会社QAMAR、大阪北区役所、大阪北区ジシン本、追手門学院大学 他
実施概要:
1.【MUJI×UR】トークイベント:災害時における地域コミュニティの役割(大阪北部地震を振り返る)
2.仮想の被災体験を書いてみようワークショップ
3.大阪市北区ジシン本による防災ワークショップなど
4.もしもに役立つ商品の紹介

【中の人もイベントに参加してきました】
今回、梅田防災スクラム初の来街者向けのイベントということで、中の人もイベントに参加してきました。いくつかブースにも参加したので、その様子や感想をお伝えします!

  1. 株式会社良品計画ブース
    2011年から防災啓発活動「いつものもしも」に取り組んでいる無印良品は、整理収納アドバイザーによる自宅での備えに関する講座と、災害時にも活用できるオリジナル商品の水タンクや防災スリッパを体験できるワークショップを実施。なにから手を付けたらよいか難しい、災害に対する備えですが、講座ではそんな参加者に寄り添う「むりをしない防災」というテーマでお話しいただきました。中の人も興味を惹かれましたし、周りの皆さんも真剣に聞いている様子が印象的でした。また、同日、2023年9月にリニューアルオープンした無印良品の店舗内では、防災イベント「いつものもしもCARAVAN」も開催。ブースに加え、店舗内の防災イベントとナレッジプラザでの防災クイズラリーでも防災の知識を学ぶことができました。
  2. 川上産業株式会社ブース
    梱包材のエアパッキン「プチプチ」のメーカーとして、保温・断熱効果のあるプチプチを使ったポンチョづくりの防災工作ワークショップの開催と、避難所でも使用される強度のある硬いプチプチ「プラパール」を使ったベッドやパーテーションが展示されました。ワークショップに参加して「家に帰ったら、家族全員で防災に関する話をしようと思います」と話す親子や、ポンチョを身に着けたまま会場内を移動する子どもが印象的でした。来場者が楽しく学べる防災プログラム体験を通して、日頃の備えを考え直すきっかけとなりました。
  3. ヤマトエスロン株式会社ブース
    数多くの口腔ケア用品のメーカーとして、水が出ない災害時でも口の衛生を保つことができる「無水ハミガキセット」のPRや、歯ブラシ100グラム計量チャレンジ等のゲームを通して災害時の口腔ケアの大切さを伝えるブースを出展。災害発生に伴う断水など、ついついおろそかにされがちな口腔ケアの重要性を伝えており、来場者の日頃の備えの中に「ハミガキセット」が加わる機会となったのではないでしょうか。またこのような防災イベントは、ヤマトエスロン社内では毎回異なる部署の社員がスタッフとして出展し、来場者と関わることで、社会貢献活動としても位置付けられているようです。
  4. ワクワクさんの防災親子工作教室
    NHKの工作番組「つくってあそぼ」でおなじみのワクワクさんが、新聞紙を使ったコップづくりやゴミ袋を使った防寒ベストづくりなど、身の回りのものを使った防災工作プログラムを実施。人気のコンテンツで2回公演のどちらも立ち見がでるほど好評でした。災害時には限られた物資・環境で工夫して生き抜く知恵が必要とされるため、今回実施した身近な材料を使って創意工夫するプログラムでの意識づけはとても効果的であるとともに、来場された幅広い世代の方に楽しみながら学んでもらえたと感じています。
  5. 大阪府・大阪市ブース
    平時から支援を行う耐震改修に関する情報発信・啓発および、モデルを用いた耐震補強の効果を感じるプログラムを実施。年始の能登半島地震を受けて住宅の耐震補強に対する意識が高まっている来場者にとって、「耐震診断(大きな地震の時に安全かどうか診断)」→「耐震改修設計(耐震改修の箇所や方法を決定)」→「耐震改修工事(設計に基づいた工事)」というそれぞれのステップの助成制度を学べ、耐震化を今一度見直す良い機会となったのではないでしょうか。

【主催者の想い】
最後に、中の人が今回のイベント主催者に、イベント実施に際しての想いを聞きました。

(梅田地区エリアマネジメント実践連絡会 担当者)
日頃から梅田エリアのデジタルサイネージなどで防災啓発に取り組んできましたが、今回初めてこのような防災イベントを開催しました。これまで発信してきた情報以上に、日頃の備えや発災後の行動など災害から身を守る情報・体験を参加者の皆様に届けられたのではないかと思います。
災害はいつ起きるか分かりません。皆様が日頃から災害に備えてもらえるよう、今後も我々として日頃からの啓発活動を継続して、防災の情報発信に取り組んでいきたいと思います。

(NPO法人プラス・アーツ 担当者)
2016年から、梅田地区エリアマネジメント実践連絡会のみなさんと一緒に「梅田防災スクラム」としてこれまでデジタルサイネージを活用した防災啓発や、梅田周辺の就業者などで行う防災勉強会、そして今回の防災イベント「梅田防災スクラムの日」などさまざまな防災の取り組みの協力をしています。
私たちは、防災の重要性や想いは「人から人にしか伝わらない」と信じています。イザというときに自分や大切な人を守ることができる、頼る人より頼られる人になる、そしてスクラムを組むようにますます梅田が強くなっていくことを、心から願っています。

今後も梅田地区エリアマネジメント実践連絡会は、「梅田防災スクラムゼミ」を通して、誰もが積極的に力を合わせ助け合うまち「みんながみんなを守るまち 梅田」を目指して活動を進めてまいります。

梅田地区エリアマネジメント
実践連絡会メンバー

  • JR西日本
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  • Osaka Metro