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2023年度イベントレポート オフラインコミュニティの再生

2024.03.22

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が5類に移行し、行動制限が解除された2023年。
梅田地区エリアマネジメント実践連絡会(以下、実践連絡会)でも、例年行っている夏と冬のイベントを中心に、オフラインでの地域との交流を深めてきました。
今回のレポートでは、夏季イベント・冬季イベントの様子をご紹介します。

1.梅田ゆかた祭2023

4年ぶりの開催!「ゆかたde盆踊り」

「梅田ゆかた祭」は、日本固有の文化やライフスタイルをテーマとし、"梅田の夏の風物詩"を目指すエリアイベントです。梅田のまちの魅力向上と情報発信を目的として、伝統の和文化である「ゆかた」をテーマにし、梅田に関わるみなさまと一体となって作り上げています。これからも人々の出会いと交流の機会を生むとともに、梅田の多彩な魅力を世界に発信していきます。

2023年度のテーマは「“えん”が“わ”になる」。人と人との“えん”、梅田地域の“えん”が集まりつながり、大きな“わ”になるよう、願いを込めて開催しました。

10回目の開催となった2023年度は、4年ぶりに「ゆかたde盆踊り」を実施。久しぶりのリアルイベントに多くの人が集まり交流が生まれ、会場であるうめきた広場は大熱狂。大阪発祥注染の手ぬぐいで装飾した新しいやぐらを囲んで、みんなで輪になり盆DANCE!大人から子どもまで楽しめるよう、キッズソングから伝統的な盆踊り曲、オリジナル振付による最新ヒット曲も取り入れて、みんなで梅田の夏の夜を盛り上げました。

さらに、定番コンテンツとなった「梅田打ち水大作戦」。みんなでタイミングを合わせて“梅田涼しくな~れ!”の掛け声で一斉に打ち水を。昔からの日本人の知恵である「打ち水」で梅田のまちを涼しく演出しました。また、打ち水をきっかけに環境にやさしい・快適なまちづくりに目を向ける機会を創出しています。

新たなエリアコンテンツ「うめだいろ縁日」

2023年度の「梅田ゆかた祭」では、2022年度まで特設会場として開催していたエリアコンテンツをリニューアル。コアデーとなる7月22日・23日の2日間は新たに「うめだいろ縁日」と題して全5会場で各エリアの特色を活かした縁日イベントを開催しました。

「うめだいろ縁日」の各エリアのコンテンツとして、阪急茶屋町会場では地域の学生によるゴスペルライブやよさこいパフォーマンスを、大阪ステーションシティ会場では上田安子服飾専門学校とコラボレーションしたゆかたファッションショーを開催し、日ごろ梅田を行き交う地域のみなさまと会場を盛り上げました。

地域の方々と連携したゴスペルライブ・
よさこいパフォーマンス・ゆかたファッションショー
(阪急茶屋町会場・大阪ステーションシティ会場)

また、グランフロント大阪会場ではMUSIC BUSKERミュージシャンによるライブ演奏や、地元高校の和太鼓演舞などをうめきたステージで披露。
そねちか・ダイヤモンド地区会場ではきつね面絵付けワークショップなど体験型イベントで地域のみなさまと交流しました。さらに、CAFÉ ONtheドーチカ会場では、輪投げや水中コイン落としといった懐かしの縁日ゲームで梅田を訪れたファミリーの方々に楽しんでいただきました。

ライブ演奏や地元高校の和太鼓演舞・ワークショップなど
梅田を訪れた方々が楽しむ様子
(グランフロント大阪会場・そねちか・ダイヤモンド地区会場・CAFÉ ONthe ドーチカ会場)

2023年度の「梅田ゆかた祭」は、「ゆかたde盆踊り」、「梅田打ち水大作戦」、「うめだいろ縁日」といった体験型のコンテンツを軸として、コロナ前の2019年度を越える多くのお客さまにご来訪・ご参加いただくことができました。今後も実践連絡会では、”梅田の夏の風物詩”を目指し、梅田地区のふれあいや賑わいの創出を目指して活動していきます。

2.UMEDA MEETS HEART2023

さらなる賑わい創出を目指した新企画「ハートマルシェ」

「UMEDA MEETS HEART」とは、再開発など変わりゆく街への期待が高まる中、街への愛着・誇りを醸成することを目標に2020年度より開催している梅田の冬のイベントです。2023年度は12月1日~25日に開催し、延べ1万6千人以上の方にご参加いただきました。
※2019年度までは「スノーマンフェスティバル」として開催。

2023年度は初めての取り組みとして、「ハートマルシェ」を開催。メインとなる大阪梅田ツインタワーズ・サウス会場では、阪神梅田本店北側の歩道上にて物販・飲食・キッチンカー計11台が並び、クリスマスらしいホットワインやビーフシチューなどが楽しめる空間にしました。
同会場内で展開したOsaka Metro会場では、大阪産の農産物で作った絶品メニューを販売。活気のある雰囲気で、えびいもコロッケやいちごゼリーなどを販売し、多くの子供たちの笑顔と歓声でいっぱいでした。

大阪ステーションシティ会場では、JRの駅員などによるハンドベル演奏をはじめ、大阪に縁のある演者が集い、アカペラ、ジャズ、ゴスペル等様々なジャンルの音楽であふれました。また、ハートのカードにメッセージを記入し、チェキ撮影を行えるブースも多くの方で賑わい、エリアを繋ぐ中心としての立地特性を活かした取り組みとなりました。

阪神梅田本店北側の歩道上にてキッチンカー計11台が並ぶ様子
(大阪梅田ツインタワーズ・サウス会場)
ハンドベル演奏やゴスペル披露などで賑わう会場の様子
(大阪ステーションシティ会場)

また、グランフロント大阪会場では、UMEKITA WORKSHOP-Creator’s Heart Works-を実施しました。アート・デザインに触れるワークショップを開催し、大人から子供まで多くの方にお楽しみいただきました。
西梅田会場では、西梅田公園にてマルシェを実施し、キッチンカーや音楽ライブ、野外映画、スポーツアクティビティなどを楽しめる空間が登場。地域と連携したキッチンカーイベントも開催され、多くのお客さまで賑わいました。また、ディアモール大阪ファッショナブルストリートでも、クリスマスマルシェを実施し、クリスマスらしい雰囲気の中で、出展者一同でお客さまとの交流を楽しみました。

各会場で地域の方々と連携したパフォーマンスやアートワークショップを展開
(阪急茶屋町会場・グランフロント大阪会場・西梅田会場・阪急クリスマストレイン)

その他、阪急大阪梅田駅では留置車両を使用するという過去に例がない取組みの「阪急クリスマストレイン」を実施。特製のバーストップ装飾とヘッドマークを準備したほか、車両内ではフォトスポットやワークショップなどを展開しました。
阪急茶屋町会場では、エリア一帯でマーチングとチアリーディングの3団体約150名がパフォーマンスを披露し、出演者からは「お客さまの喜ぶ笑顔を見ることができ嬉しかった」という声が多数上がりました。

地域の魅力を発信するそのほかの取り組み

「ハートマルシェ」開催の他、「ハートコレクト」と題して、北区の未就学児の「将来の夢」、小学生・中学生の「梅田での思い出」を事前募集し、装飾スポット等と合わせて人流の多い大阪駅前地下道に約20mの巨大ポスターとして期間中展示しました。

その他にも、商業施設・ホテル棟のハートやイルミネーションの装飾をご紹介・ラリー地点として登録することで、大規模なスタンプラリー「ハートラリー」を実施し、「UMEDA MEETS HEART2023」全体のイベント概要をまとめた動画を上田安子服飾専門学校の学生に作成いただいています。

このような取り組みを通じ、これからも「UMEDA MEETS HEART」は、梅田に関わる方々へ街の魅力を伝え、愛着を持っていただけるよう、今後も継続して活動していきます。

今後に向けて

「梅田ゆかた祭」・「UMEDA MEETS HEART」の2つのイベントを通して、コロナ禍でははぐくむことができなかった地域の方々とのつながりやふれあいを創出してきました。
私たちはこれからも、梅田に関わる人々の想いを大切にし、もっと梅田が好きになる、そんなイベントを目指して挑戦を続けます。

梅田地区エリアマネジメント
実践連絡会メンバー

  • JR西日本
  • 阪急電鉄
  • 阪神電車
  • GRAND FRONT OSAKA
  • Osaka Metro