梅田地区エリアマネジメント実践連絡会について
組織概要
梅田地区エリアマネジメント実践連絡会とは
西日本旅客鉄道株式会社、阪急電鉄株式会社、阪神電気鉄道株式会社、一般社団法人グランフロント大阪TMOの4者で2009年11月に発足以降、2021年4月には新たにOsaka Metroが加わり、梅田地区におけるエリアマネジメントを展開。
エリア全体の競争力、集客力、地域力を高め、梅田地区の持続的な発展を目指し、さまざまな側面からのエリアマネジメント活動を先行的・実験的に「実践」していくことで、梅田地区の更なる魅力の向上を図っていきます。
構成員
活動エリア
阪急大阪梅田駅・
茶屋町エリア
阪急百貨店とオフィスからなる「梅田阪急ビル」は、2012年秋にグランドオープン。建替えにおいては、地上・地下のコンコースを中心とした歩行者導線の再整備を行いました。また、まち歩きとショッピングの両方を楽しむことができる茶屋町エリアでは、「NU chayamachi」等の商業施設をはじめ、エリア内の施設と連携した各種イベントを開催し、エリア全体の賑わい形成に努める他、市道梅田北野線の歩道拡幅整備を進め、回遊性向上を図っています。
うめきたエリア
JR大阪駅北側に位置する梅田貨物駅跡地約24haの地区を指す、うめきたエリア。 エリアの東側に位置する約7haの先行開発区域には、 2013年4月に複合施設「グランフロント大阪」 がまちびらきを迎えました。この区域においては「一般社団法人グランフロント大阪TMO」 が主体となり、 敷地周辺の歩道空間の維持管理や歩道上でオープンカフェ ・ 屋外広告物事業の実施等、 まちの公共空間を一体的に管理・運営することにより、質の高い空間を演出しています。
うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」
グラングリーン大阪は「みどりとイノベーションの融合」 をコンセプトに、 先行開発区域「グランフロント大阪」と連携し、関西、アジアをリードするまちづくりに取り組みます。オフィス、ホテル、商業施設、住宅に加え、約45,000㎡のうめきた公園やイノベーション施設などを一体で開発します。2024年9月に先行まちびらき、2027年度に全体開業を予定しています。
西梅田エリア
西梅田エリアは、文化・国際・情報の拠点として、旧国鉄梅田貨物南ヤード跡地を中心に再開発事業で創出された約10haの地区。「西梅田地区開発協議会」「西梅田地下道管理協議会」の2つの組織が一体となって、まちの将来像を共有してまちづくりのルールを定め、高質な維持管理を行い、まちの魅力向上を図ることを目的に、地区全体のエリアマネジメントや情報発信に取り組んでいます。また、旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区において、JPタワー大阪(2024年3月竣工予定)の開発を進めています。
JR大阪駅エリア
2011年5月、大阪駅北地区(うめきたエリア)の開発に先駆けて、西日本最大のターミナル拠点となる「大阪ステーションシティ」が誕生しました。駅直結という立地を活かしてさまざまな機能を集結。人々が行き交う活気に溢れた空間づくりや、駅からまちへのアクセス向上等をめざして開発が行われました。快適性と利便性、そして賑わいに満ちた新しい大阪・関西の玄関口として、来街されるお客様に新しい発見と感動を提供するまちづくりに日々取り組んでいます。
JR大阪駅西地区開発
JR大阪駅直結となる抜群のアクセスを活かし、「西口とうめきた地下口(2023年3月開業)の整備」「高架下開発(2027年春完成予定)」と新駅ビル「イノゲート大阪(2024年秋竣工予定)」を柱とした計画を進行しています。JR大阪駅の混雑を緩和し、新たなバリアフリールートの整備および西側地区へのアクセス性向上を図るとともに、周辺地区との回遊性を高め、地区全体のさらなる価値向上に寄与するように計画を進めています。
JR大阪駅南エリア
(ダイヤモンド地区)
JR大阪駅前線、国道2号、御堂筋および四つ橋筋に囲まれた約10.7haの街区は、「ダイヤモンド地区」という愛称で呼ばれています。このエリアでは、地域内各ブロックを代表する企業・団体で「大阪ダイヤモンドシティ協議会」を結成。地区全体の振興・発展に向けて取り組んでいます。またエリア北東部では、百貨店(阪神梅田本店)やオフィス棟で構成される大阪梅田ツインタワーズ・サウスが2022年に竣工。周辺公共施設の整備に加えて公共空間の利活用も推進することで、さらなるまちのにぎわい創出に寄与するなど、国際競争力の強化に資する快適で質の高いまちづくりを進めています。
活動コンセプト/内容
いままでの梅田。
これからの梅田。
つくりたい梅田。
活動コンセプトは、梅田地区の「まちの質」を高めていくための骨太の行動指針です。
梅田のまちづくりに関わるすべての人々が明確なコンセプトを共有し、一体となったまちづくりを行うことで、
梅田地区全体の魅力と集客力を向上させ、持続的なまちの発展を支えます。
Concept 1. 駅から拡がるまちづくり
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01
現状把握
梅田地区の魅力・強み
- 利便性の高いターミナル機能
- 日本一の商業集積
- 充実した鉄道ネットワーク
ほか
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02
方針・活動コンセプト
方針
「強みをさらに伸ばす」
活動コンセプト
「駅から拡がるまちづくり」
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03
活動領域
- 防犯・清掃
- 防災
活動実績
活動実績の一部をご紹介します。
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駅広場空間・オープンスペースにおけるエリアイベントの実施
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エリアマップの発行・改訂
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WEB・SNSでの情報発信
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梅田エリア内施設インフォメーション担当者間での情報交換会の開催
テーマ/戦略
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防犯・清掃/安心が広がるまち
不法駐輪・路上喫煙禁止等既存の防犯・清掃活動に参加するだけでなく、合同キャンペーン等を通した参加者拡大を図り、みんなでアクションを起こしながら”安全が広がるまち“を目指します。
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防災/自助力・共助力のあるまち
梅田地区内の防災取り組みに関する実態調査やPR・セミナー等の情報発信活動を通して“自助力”の強化を図ると共に、訪れる人々に信頼されるよう、就業者や来街者が災害時に助け合える啓発活動やエリア全体における防災のあり方検討等を通して“共助力のあるまち”を目指します。
Concept 2. 歩いて楽しいまちづくり
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01
現状把握
梅田地区の課題・弱み
- 緑や広場が少ない
- シンボル景観が乏しい
- 歩道のアメニティが不十分
ほか
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02
方針・活動コンセプト
方針
「課題を改善する」
活動コンセプト
「歩いて楽しいまちづくり」
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03
活動領域
- 美観
- 来街促進・賑わい
- 創造的環境創出
活動実績
活動実績の一部をご紹介します。
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防災啓発活動
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車両通行規制による休憩スペースの設置
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地元警察や消防署と連携した取り組み
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「梅田まち洗い」実施
テーマ/戦略
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美観/美しく心地よいまち
公共空間における定常アクティビティ(パブリックアートの定期・常設等)の実現や管理運営に係るルール作り(ガイドライン策定等)を通して、“日本の玄関口にふさわしい美しく心地よいまち”を目指します。
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来街促進・賑わい/ひとが主役のまち
特徴的でありながらも財源確保による持続可能な取り組みを確立することで、“ひとが主役な” 交通マネジメントを実現し、“賑わいのあるまち”を目指します。
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創造的環境創出/何かと出会えるまち
“まちやひとの未来を創造する”そんな想いを持った多くの人々と共に、これまでにない公共空間を創り出すことで、人々にとって “何かと出会えるまち”を目指します。
Concept 3. 新しい時代のまちづくり
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01
現状把握
梅田地区をとりまく社会情勢
- 新たな都市政策の動き
- 新産業創出拠点の動き
- アジアを中心とする来街者の急増
ほか
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02
方針・活動コンセプト
方針
「新しい魅力を付加する」
活動コンセプト
「新しい時代のまちづくり」
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03
活動領域
- 情報発信
- コミュニティ(地域連携)
活動実績
活動実績の一部をご紹介します。
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梅田各所にて「打ち水大作戦」
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地域の学校と連携したイベントの実施
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地域の企業と連携したイベントの実施
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留学生と連携したインバウンド向けプロモーション
テーマ/戦略
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情報発信/誰もが訪れたいまち
既存の施策にとらわれず、外部との連携をはじめPR機会を幅広く活用しながら新しい魅力を国内外へ発信することで、多くの方々の共感を得て、“誰もが訪れたいまち”を目指します。
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コミュニティ(地域連携)/誰もが係わりたいまち
「全国エリアマネジメントネットワーク」の一員として、全国各地のエリア活動団体との連携を図りながら、エリマネ人材の巻き込み・育成により、 国内外のひとと連携するコミュニティを形成し、“誰もが係わりたいまち”を目指します。
Walkable UMEDA構想
Walkable UMEDA構想とは
メルボルンやニューヨークのように、単なる移動空間だけでなく、そこで過ごす時間や活動自体が魅力になる都市空間。
梅田地区は、そのような都市空間を創出することで国際競争力がある都市ブランド形成をめざしています。個々人の知恵・技術・人脈等の、より活発自在な交流・融合を基盤とする「国際イノベーション都市」にふさわしい都市環境整備の指針となるものとして、大阪・梅田の歩行者空間ビジョンを実施までの道筋とともに提示することを目的としています。
梅田コネクトロード
道路環境の整備や多様な歩行体験を取り入れることで、エリア間をつなぐ環状歩行者ネットワークを構築。さらに、エリア間連携の強化により、“もっと歩いて楽しいまち”をめざします。
アクションイメージ
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サインの充実
スムーズな歩行移動の仕掛け
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路上アート
刺激・発見のある都市空間
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自転車レーンの設置
多様な歩行手段
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オープンカフェ
オープンエアな交流機会
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歩道の拡幅
歩行者の利便増進
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歩行者優先のまちづくり
居心地が良い空間
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交流施設の設置
良好なシーンを演出
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特別な都市景観
都市イメージの刷新・発信
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ベンチ等の設置
滞留スペースの創出